麻疹に似ている症状が出て短期間で治るので別名「三日はしか」ともいう。
発疹、リンパ節の腫れ、発熱の3つの症状が特徴的な急性ウイルス性疾患。
風疹ウイルスの飛沫感染が原因で人から人へ伝播する。
合併症を伴わない風疹は軽い症状で経過するが、妊娠3ヵ月以内の妊婦が風疹になると胎児に感染し、心臓や目・耳などに重篤な合併症をもたらす可能性がある「先天性風疹症候群」を引き起こすことがあり注意が必要。
1990年代前半までは数年ごとに大規模な流行があったが、現在は男女とも幼児の定期接種が2回義務づけられており、大規模な流行は見られなくなった。
一度感染し治癒すると、大部分の人は免疫を獲得し、再発は免れる。
風疹の流行を集団で抑制することが重要で、公的機関による啓発活動が実施されている。