心臓や胃腸、呼吸などの活動を調整するため、自分の意思と無関係に勝手に24時間働き続けてくれるのが自律神経である。
自動的に反応する神経のため、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などの機能を無意識に調整しており、生命維持には欠かせない。
自律神経の緊張が亢進すると全体として身体が戦闘状態になるため、便秘や下痢・頭痛・ほてり・動悸・しびれなどの症状が出現する。
「自立神経失調症」は特定の疾患名ではなく、体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に体を休ませるために活動する副交感神経の2つのバランスが崩れた状態を意味する。
原因としては不規則な生活や過度のストレスを誘因に一過性に出現する場合、何らかの身体疾患に随伴する場合、うつ病や不安症の症状の一部として出現する場合などがある。