親指(母指)の付け根に位置する関節は母指MP関節といいます。
レントゲンではそのさらに手首側に母指CM関節を確認できます。
この関節は、大菱形骨(だいりょうけいこつ)という手根骨に第1中手骨が乗った構造をしています。大菱形骨は乗馬で用いる鞍のような形をしているため、親指をいろいろな方向へ動かすことが可能となっています。
使い過ぎや加齢によって、この関節を支えている靭帯がゆるくなったり、関節表面を覆う軟骨がすり減ることで関節のかみ合わせが悪くなり、親指の痛みや動きの制限が起こります。