膝関節内には運動時にクッションの役割をするC字型の軟骨が左右に2個ずつあり、これを半月板といいます。
若年者ではスポーツ、高齢者では立ち上がりや歩行中に体重をかけたときに、膝を捻ることで壊れることがあり、これを半月板損傷といいます。
先天的に形がC字ではなくO字型の場合には、小児期でも発生することがある怪我です。
スポーツ中に発生した場合は前十字靭帯など他の怪我を合併しやすく、きちんと治療しなければ将来的に変形性膝関節症になりやすくなります。
症状は運動時の痛み(特に膝に体重をかけ捻る動作)や腫れ、膝の引っかかり、クリック音(動かしたときのコキッという音)、膝崩れ(歩行中に膝がガクッとする)が出ます。
ときには切れた半月板が膝の中で嵌り込みロッキング(曲げ伸ばしできない)することもあります。