デスクワークが続くと、夕方頃に頭痛が現れることはありませんか。特に長時間同じ姿勢でパソコン作業をしていると、肩や首に違和感が出てきて、次第に頭全体が重くなるような症状を感じる方も少なくありません。
こうした頭痛の原因はさまざまですが、その一因として頚椎症が関係しているケースもあります。頚椎症とは、加齢や姿勢のクセなどにより首の骨や周辺の組織に変化が生じ、神経に影響を及ぼす状態を指します。特にデスクワークを日常的に行っている方は、知らず知らずのうちに首へ負担をかけていることが多く、症状に気づかないまま慢性化することもあるため注意が必要です。
この記事では、デスクワークによる頭痛と頚椎症の関係について、原因や症状の特徴、日常でできる工夫までわかりやすく解説していきます。
デスクワーク中に起こる頭痛の原因とは
デスクワーク中に感じる頭痛には、いくつかの背景があります。長時間の作業や不自然な姿勢、目の使いすぎなどが重なることで、頭や首まわりに負担が蓄積され、痛みにつながることがあります。ここでは、具体的な原因を3つの視点から見ていきます。
長時間の姿勢維持による負担
長く同じ姿勢で作業を続けていると、首や肩の筋肉が緊張したまま固まりやすくなります。特に前かがみや猫背の姿勢は、頭を支える首の筋肉に余計な負荷をかけるため、血行不良を引き起こしやすくなります。その結果、酸素や栄養が脳に届きにくくなり、頭痛を感じやすくなるのです。
眼精疲労やストレスの影響
パソコンやスマートフォンの画面を見続けることで、目の周囲の筋肉が酷使され、眼精疲労が生じます。この疲れが首や肩の緊張を高め、やがて頭痛へとつながるケースもあります。また、仕事による精神的なストレスは、無意識のうちに身体を緊張させ、頭部への血流が悪くなる一因となります。
首や肩の緊張が引き起こす痛み
肩や首のこりは、頭とつながる筋肉や神経に直接影響を及ぼします。たとえば、後頭部から肩甲骨にかけて走る筋肉が緊張すると、血流の滞りや神経の刺激が起き、ズキズキとした痛みや重だるさを感じることがあります。このような筋緊張型の頭痛は、長時間の作業によって起こりやすい特徴があります。
頚椎症が頭痛に関係する理由
頭痛の原因は多岐にわたりますが、首の構造に変化が生じる「頚椎症」が関係している場合もあります。特に慢性的な肩こりや首のだるさを感じている方は、首まわりの神経や血管に負担がかかっている可能性があります。ここでは、頚椎症がなぜ頭痛を引き起こすのかを、構造や神経の視点から整理します。
頚椎の構造と神経の関係
首には7つの骨(頚椎)が積み重なるように並び、その間を通る神経や血管が、脳や全身とつながっています。頚椎の並びにゆがみや変形が生じると、神経や血流に影響が及ぶことがあります。この状態が続くと、首の不調だけでなく、頭部に痛みや圧迫感を感じることもあるのです。
神経圧迫によって起こる症状
頚椎の間にある椎間板がすり減ったり、骨の変形が進行したりすると、周囲の神経が圧迫されることがあります。神経が刺激されると、首だけでなく頭や肩、背中にかけて痛みやしびれが出ることもあります。特に後頭部の痛みは、頚部の神経との関連が深いとされています。
慢性的な首のこりとの関連性
頚椎に異常があると、周囲の筋肉が常に緊張状態になり、首のこりが慢性化しやすくなります。この状態が続くと、首から頭にかけての筋肉が硬くなり、血流が悪化しやすくなります。その結果、締めつけられるような頭痛や、重だるさを感じることがあります。
頚椎症による頭痛の特徴
頚椎症が関係している頭痛には、いくつかの特徴があります。他のタイプの頭痛と見分けがつきにくいこともありますが、首の不調とあわせて起こる点がひとつの目安になります。ここでは、頚椎症が関係する頭痛の傾向を具体的にご紹介します。
後頭部や首筋に感じる鈍い痛み
頚椎に変化が生じると、後頭部から首にかけての筋肉が緊張しやすくなります。その影響で、鈍い痛みがじわじわと広がるように感じられることがあります。特に長時間座った姿勢が続いた後や、朝起きた直後にこのような症状が出る方は、頚椎まわりの状態を疑ってみる必要があります。
肩や腕のしびれを伴うケース
頚椎症によって神経が圧迫されると、頭痛だけでなく肩や腕にしびれが出ることがあります。これは、頚椎から伸びる神経が手や腕までつながっているためです。こうした症状がある場合は、単なる頭痛ではなく、頚椎に関連する神経のトラブルが影響している可能性があります。
吐き気やめまいを感じることも
頚椎まわりの血流が滞ることで、脳への血液供給が一時的に不安定になり、めまいや吐き気といった症状が出ることもあります。特に首を動かしたときにふらつきを感じたり、視界がぼやけるといった変化を伴う場合は、頚椎由来の影響が疑われます。こうした症状は一過性のこともありますが、繰り返すようなら注意が必要です。
デスクワークの習慣が頚椎に与える影響
毎日のデスクワークは、思った以上に首まわりに負担をかけています。とくに姿勢や作業環境に無理がある場合、頚椎にかかる力が大きくなり、長期間続くことで頚椎症のリスクを高めることがあります。ここでは、デスクワークがどのように頚椎に影響を与えるのかを詳しく見ていきます。
姿勢の崩れが頚椎に与える負担
前かがみの姿勢や、顔を突き出すような状態で作業を続けると、頚椎の自然なカーブ(前弯)が失われやすくなります。このカーブが崩れると、頭の重さを首だけで支えることになり、筋肉や骨に大きな負荷がかかります。結果として、首の骨に微細な変化が起き、頚椎症につながることもあります。
ストレートネックとの関係
長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用により、頚椎のカーブがまっすぐに近づいた状態を「ストレートネック」と呼びます。ストレートネックになると、頭の重心が前方にずれるため、頚椎やその周囲の筋肉に常に緊張がかかりやすくなります。この状態が続くと、首の痛みだけでなく、頭痛や肩こりといった症状にもつながりやすくなります。
在宅勤務と頚椎症の関係性
近年では、在宅勤務が増えたことで、作業環境が整っていないまま長時間働いている方も少なくありません。椅子や机の高さが合っていなかったり、ノートパソコンを長時間見下ろす姿勢をとることで、首に余計な負担がかかることがあります。こうした環境が続くと、頚椎のゆがみや筋肉の過緊張が起こり、頚椎症の要因になることがあります。
セルフケアで意識したい日常習慣
頚椎にかかる負担を減らし、頭痛の予防につなげるためには、日常生活の中でのちょっとした工夫が大切です。特別な器具や時間を必要とせず、デスクワーク中でも意識できるポイントを押さえることで、首や肩の負担をやわらげることができます。
座り方やモニターの高さを見直す
まず見直したいのが、椅子と机の高さ、そしてモニターの位置です。モニターが目線より下にあると、自然と顔が前に出る姿勢になり、首に負担がかかります。画面の上端が目の高さにくるように調整し、背筋をまっすぐ保つよう意識するだけでも、首への負荷は軽減されます。椅子の高さも、足裏がしっかり床につく位置に設定すると安定感が増します。
こまめなストレッチで首の負担を軽減
1時間に1回程度は席を立ち、軽く肩や首を動かす習慣を取り入れてみましょう。首をゆっくり回したり、肩をすくめるように動かすことで、血流が促され、筋肉の緊張がやわらぎます。短時間でもこまめに動くことが、頚椎や周囲の筋肉の硬直を防ぐ助けになります。
睡眠時の枕選びにも注意
日中の姿勢だけでなく、就寝中の首の状態も重要です。高すぎる枕や柔らかすぎる素材は、首のカーブを不自然に曲げてしまうことがあります。頭と首の高さが自然に保たれる枕を選ぶことで、睡眠中に頚椎にかかる圧力を減らし、朝起きたときの首のこりや頭痛を予防することにもつながります。
頚椎症と頭痛に対するさとう接骨院の取り組み
頚椎症に起因する頭痛に悩まれている方に対し、さとう接骨院では身体の状態をしっかりと見極めたうえで、無理のない方法での対応を行っています。ここでは、当院の取り組みの特徴についてご紹介します。
科学的根拠に基づく施術の提供
当院では、最新の神経科学や疼痛科学の知見を取り入れた対応を行っています。頚椎症に伴う頭痛のように、神経や筋肉、骨格が複雑に関係する症状に対しても、根拠の明確な方法を用いることを大切にしています。表面的な緩和だけではなく、痛みの背景にある身体の使い方や姿勢の癖などにも目を向けながら丁寧に向き合います。
一人ひとりの状態に合わせた施術計画
頭痛の出方や頚椎の状態は人によって大きく異なります。当院では、まず丁寧なヒアリングと身体のチェックを行い、状態を把握したうえで対応方針を決めていきます。その方の体調やライフスタイルに合わせた無理のない施術計画を組み立て、日常生活における注意点もあわせてお伝えしています。
医療従事者からも信頼される対応
さとう接骨院には、医師や看護師、理学療法士などの医療関係者も多数来院されています。専門的な知識を持つ方々が自らの身体のケアのために選んでくださるという事実は、当院が提供している対応の信頼性を示すものといえます。こうした信頼を支えるのは、常に確かな情報と実績に基づいた対応を心がけているからです。
まとめ
デスクワークが続く中で感じる頭痛には、姿勢や眼精疲労といった一般的な要因だけでなく、頚椎症が関わっている可能性もあります。首の骨の構造にゆがみや負担がかかると、周囲の神経や血流に影響を及ぼし、頭痛やしびれ、めまいなどを引き起こすことがあります。
特に長時間の作業や在宅勤務の増加によって、気づかないうちに頚椎に負担がかかっている方も多く見られます。日常的な姿勢の見直しやこまめな休憩、睡眠時の枕選びなど、できるところから取り組むことが予防につながります。
さとう接骨院では、こうした頚椎症に起因する頭痛やしびれといったつらさに対して、科学的根拠に基づいた施術を行っています。一人ひとりの身体の状態に合わせた丁寧な対応を心がけていますので、気になる症状がある方は一度ご相談ください。
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店舗情報
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店舗名
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代表
- 佐藤 幸博(さとう ゆきひろ)
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住所
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宮城県仙台市泉区南光台3丁目19-23コーポ展1階
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